群馬音楽センターで味わう、伝統芸能の魅力

11月22日に群馬音楽センターで開催された「第39回たかさき能」を観に行ってきました!

会場となった群馬音楽センターは、高崎駅西口から徒歩10分ほどとアクセスが良いので気軽に足を運べます。昭和36年の完成以来、高崎の芸術・文化を支えてきた歴史ある建物で、設計は近代建築に多大な影響を与えたアントニン・レーモンド(1888〜1976)。チェコ生まれのアメリカ人建築家で、日本にも数多くの作品を残しました。なかでも群馬音楽センターは、戦後日本を代表する建築の一つとされ、特に折紙のように見える独特の屋根が目を引きます。

外にはバイオリン型の公衆電話もあり、記念撮影のスポットとして多くの人の目を引いていました。

今回の公演では、仕舞・狂言・能が披露され、日本の伝統芸能の多彩さを改めて実感できるものでした。

仕舞では「船橋」を鑑賞しました。恋い焦がれる思いが凝縮された所作は繊細ながらも力強く何度も心を奪われました。さらに、この曲の舞台が高崎市烏川の佐野であると知り、身近な土地にこんな物語が息づいていることに驚きを覚えました。

続く狂言「居杭」では、会場のあちこちから笑いが起こり、言葉や動きのテンポだけで観客を引き込む巧みな表現に感心させられました。

能の演目は「鞍馬天狗」。笛・小鼓・大鼓・太鼓の囃子が重なり合って生み出す響きは圧倒的で、身体の奥にまで届くような迫力がありました。能面をつけているにもかかわらず、役者の声や所作だけで心情や存在感を表現しているのは、まさに熟練の技。子どもたちが舞台に立つ場面もあり、伝統芸能を間近に体験できる貴重な機会となっていることに、羨ましさすら感じました。

歴史ある建築の中で、長く受け継がれてきた能の世界に触れることができ、とても贅沢で豊かな時間となりました。